第5話 ― 余裕は、持っている人に集まる ― cover art

第5話 ― 余裕は、持っている人に集まる ―

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第5話 ― 余裕は、持っている人に集まる ― おお、おまえさん。 余裕のある人、 最近、減ったと思いませんか。 忙しい。 追われている。 余裕がないのは仕方がない。 そう言いながら、 心まで尖ってしまう。 けれど江戸の世では、 余裕は「持つもの」じゃなく、 集まるものだと考えられておりました。 ―ところで。 江戸に、こんな小噺がございまして。 町内でも評判の姉さんが、 縁側で、旦那にぽつりと聞いた。 姉さんが 「旦那、 余裕って、どうしたら出るんでしょうね」 旦那は、すぐには答えない。 茶をひと口すすってから、言う。 「出そうとすると、出ねぇ」 姉さんが 「じゃあ、どうすれば?」 「追いかけるのを、やめることだ」 江戸の粋な人間は、 忙しいほど、歩くのが遅かった。 人を待たせるためじゃない。 自分が乱れないためだ。 姉さんが 「でも、無理しなきゃ回らないことも…」 「無理はするさ。 だがな、無理を見せねぇ」 余裕の正体は、 金でも、時間でもない。 旦那が 「流れを受け入れる覚悟だ」 焦りは、必ず伝わる。 余裕も、必ず伝わる。 だから、 余裕のある人の周りには、 自然と人が集まる。 安心できるからだ。 今の世の中ほど、 余裕が「才能」になる時代はありません。 余裕は、作るものじゃない。 整えた人に、集まってくる。 次回は、 「人は、言われた通りには動かない 」 そんな小噺を一席。 では、 おあとがよろしいようで。 #AI#小噺#心理学
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