• 気候適応と国家能力──海外シンクタンク記事から読み解く「レジリエンスの本当の土台」 | PEP Think
    Jan 23 2026

    PEP Think は、海外シンクタンクの議論を日本語で読み解き、日本のビジネスや政策への含意を考えるポッドキャストシリーズです。

    今回のエピソードでは、「新しい危機の時代のキャパシティ」をキーワードに、ソーシャルインフラと国家の実行力(state capacity)に焦点を当てた2本の論考を取り上げます。


    ■今回のトピック

    02:27 気候適応とソーシャルインフラ(Stanford Social Innovation Review)

    Stanford Social Innovation Review の記事「Climate Adaptation Means Building Social Infrastructure」をもとに、気候リスクを「ハザード・エクスポージャー・キャパシティ・制度とルール」の4要素に分解する視点や、インドでの実践から見えてくるソーシャルインフラの3層構造(関係的ネットワーク/認知的・文化的な土台/地方政府・公衆衛生・教育システムなどの制度的組織)を解説します。 ハードな堤防やエアコンだけに頼る従来の適応から、「誰がどこでどんな備えを持って暮らしているか」という分布を変えること、開発と適応を統合して日常の住まい・労働・ガバナンスを見直す必要性、日本の防災計画やインフラ更新への示唆を議論します。

    出典: Stanford Social Innovation Review, “Climate Adaptation Means Building Social Infrastructure”

    https://ssir.org/articles/entry/climate-adaptation-social-infrastructure


    15:27 制度の刷新、効果的な政府、繁栄(Niskanen Center)

    Niskanen Center のエッセイ「Institutional renewal. Effective government. Prosperity.」を手がかりに、リバタリアン系シンクタンクだったNiskanen Center が、「小さな政府」から「有能で実行力のある政府(state capacity)」重視へと舵を切った背景を整理します。 住宅・エネルギー・医療・保育の供給制約に焦点を当てる「アバンダンス・アジェンダ」や、連邦政府のデリバリー能力を高める「State Capacity Initiative」(公務員制度の近代化、許認可や調達を含むバックオフィス改革、デジタル化とフィードバックループの強化など)を紹介し、日本の規制見直しや行政の執行能力強化、生活コストを下げる政策設計への含意を考えます。

    出典: Niskanen Center, “Institutional renewal. Effective government. Prosperity.”

    https://www.niskanencenter.org/institutional-renewal-effective-government-prosperity/


    ■こんな方におすすめ

    • 気候変動適応や防災を、ハード整備だけでなくソーシャルインフラや正義・分配の観点から考えたい方
    • 「小さな政府/大きな政府」ではなく、「実際に成果を届ける政府」の条件に関心がある方
    • 住宅・医療・エネルギー・保育などの供給制約や「アバンダンス・アジェンダ」に関心がある方
    • 日本の防災計画やインフラ更新、行政のバックオフィス改革・GovTechの可能性を検討している方
    • 海外シンクタンクの最新論考を、日本の制度設計やビジネス機会のヒントとして素早くキャッチアップしたい方


    ■登壇者

    馬田 隆明(PEP ディレクター)


    ■主催者

    政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/

    公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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    36 mins
  • PEP Think 人材とイノベーション
    Jan 21 2026

    PEP Think は、海外シンクタンクの議論を日本語で読み解き、日本のビジネスや政策への含意を考えるポッドキャストシリーズです。

    今回のエピソードでは、「人材とイノベーション:変わる働き方」をキーワードに、3本の最新レポート/コメンタリーを取り上げます。


    ■今回のトピック

    02:27 アンリタイアと地方の労働力危機(RAND)

    RAND のコメンタリー「Un-Retiring: How Older Workers Could Solve Rural America's Labor Crisis」をもとに、米国地方部の深刻な人手不足、高齢者の「アンリタイア」(退職後の再就労)という現象、40%の復帰率や「働きたい/働かざるを得ない」動機の複雑さ、日本のシルバー人材センターや地方の人手不足との共通点を解説します。

    出典: RAND Corporation, “Un-Retiring: How Older Workers Could Solve Rural America's Labor Crisis”

    https://www.rand.org/pubs/commentary/2026/01/un-retiring-how-older-workers-could-solve-rural-americas.html


    12:22 スイスの職業訓練制度と社会インフラ(Brookings)

    Brookings の記事「What the US can learn from Switzerland about the business case for apprenticeships」を参照し、スイスで若者の約70%が職業訓練制度(アプレンティスシップ)を選び、企業の約60%がプラスのROIを達成している背景として、国家資格制度、職業団体、中間支援組織など「社会全体で支えるインフラ」がどう設計されているのか、日本の高専・専門学校・日本版デュアルシステムとの接点を考えます。

    出典: Brookings Institution, “What the US can learn from Switzerland about the business case for apprenticeships” https://www.brookings.edu/articles/what-the-us-can-learn-from-switzerland-about-the-business-case-for-apprenticeships/


    24:02 山火事対策イノベーションと3つの構造的障壁(RAND)

    RAND のリサーチレポート「Accelerating Technological Innovation Across the U.S. Wildfire Management System」を手がかりに、山火事対策として有望な技術が、パイロットから実用段階へなかなかスケールしない理由として、サイロ化、限られた・分散したリソース、消火への偏重という3つの構造的障壁を整理し、DARPA や ARPA‑E など他分野のイノベーション機関から学べる点、日本の防災・減災テックや気候変動適応の議論への示唆を紹介します。

    出典: RAND Corporation, “Accelerating Technological Innovation Across the U.S. Wildfire Management System” (RRA3539-1)

    https://www.rand.org/pubs/research_reports/RRA3539-1.html


    ■こんな方におすすめ

    • 高齢化社会における高齢者の就労・アンリタイアや地方の人手不足に関心がある方
    • 職業教育制度・人材育成と企業の投資対効果(ROI)に関心がある方
    • 防災テックや気候変動適応、イノベーション政策・組織設計に関心がある方
    • 海外シンクタンクの議論を日本語で素早くキャッチアップしたい方
    • 政策・公共セクター、教育機関、スタートアップや既存企業で中長期の人材戦略を考えている方


    ■登壇者

    馬田 隆明(PEP ディレクター)


    ■主催者

    政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/

    公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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    38 mins
  • PEP Think 重要インフラの未来と地政学
    Jan 21 2026

    PEP Think は、海外シンクタンクの議論を日本語で読み解き、日本のビジネスや政策への含意を考えるポッドキャストシリーズです。

    今回のエピソードでは、「重要インフラの未来と地政学」をキーワードに、4本の最新レポート/ポッドキャストを取り上げます。


    ■今回のトピック

    1:13 データセンターと水資源(Brookings)

    Brookings TechTank のエピソード「Why water is important for data centers」をもとに、AI を支えるデータセンターの水消費、地域の水インフラ投資、気候変動との関係を解説します。

    出典:Brookings Institution, “Why water is important for data centers | The TechTank Podcast”

    https://www.brookings.edu/articles/why-water-is-important-for-data-centers-the-techtank-podcast/


    8:48 海底ケーブルの地政学(Foreign Affairs)

    Foreign Affairs “New Arteries of Power” を参照し、世界のデータ通信の 99% を運ぶ海底ケーブルをめぐる米中競争と、中国の台頭がもたらす安全保障・国際ルール上の論点を紹介します。

    出典:Foreign Affairs, “New Arteries of Power”

    https://www.foreignaffairs.com/new-arteries-power


    17:08 米国宇宙産業の規制改革(ITIF)

    ITIF の “Policy Reforms to Launch US Space Innovation” を手がかりに、宇宙産業を巡る規制改革、民間イノベーションと安全保障のバランスについて議論します。

    出典:ITIF, “Policy Reforms to Launch US Space Innovation”

    https://itif.org/publications/2026/01/05/policy-reforms-to-launch-us-space-innovation/


    25:58 西側のイノベーション・エコシステム(RUSI)

    RUSI ポッドキャスト “Prioritising Innovation: Creating a Secure and Resilient Ecosystem” をもとに、防衛技術と民間スタートアップ/民間資本をつなぐ西側の試みを整理します。

    出典:RUSI, “Talking Strategy – Episode 8: Prioritising Innovation: Creating a Secure and Resilient Ecosystem”

    https://www.rusi.org/podcasts/talking-strategy/episode-8-prioritising-innovation-creating-secure-and-resilient-ecosystem

    ■こんな方におすすめ

    • AI・半導体・宇宙・インフラなどのテックと安全保障の交差点に興味がある方
    • 海外シンクタンクの議論を日本語で素早くキャッチアップしたい方
    • 政策・公共セクター、インフラ・製造業、スタートアップで中長期の戦略を考えている方


    ■ 登壇者

    馬田 隆明(PEP ディレクター)

    ■ 主催者

    政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/

    公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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    39 mins
  • 『サステナビリティの隘路』(ゲスト:藤原 なつみさん)
    Oct 27 2025

    PEP Talk は社会課題や政策を取り扱った書籍の著者にお越しいただき、書籍の背景等について伺う番組です。Policy Entrepreneur's Platform (PEP) が主催しています。

    今回は 2025 年 2 月に出版された『サステナビリティの隘路 「持続可能な消費」の実現はなぜ難しいのか』の著者である、九州産業大学 グローバル・フードビジネス・プログラム准教授の藤原 なつみ氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。

    ■■ 登壇者

    ■ 話し手: 藤原 なつみ

    九州産業大学 グローバル・フードビジネス・プログラム准教授。

    名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了。博士(環境学)。

    専門は環境社会学、主な研究テーマは持続可能な食の消費。

    (聞き手: PEP プログラムオフィサー 蛯谷夏海)


    ■■ 書籍情報

    https://www.shinsensha.com/books/6974/

    ■■ 主催者

    政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/

    公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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    40 mins
  • 『実務家のための政策デザイン入門 EBPMの上手な使い方』(ゲスト:亀井 善太郎さん)
    Oct 6 2025

    PEP Talk は社会課題や政策を取り扱った書籍の著者にお越しいただき、書籍の背景等について伺う番組です。Policy Entrepreneur's Platform (PEP) が主催しています。今回は 2025 年 7 月に出版された『実務家のための政策デザイン入門 EBPMの上手な使い方』の著者である、PHP総研主席研究員、立教大学大学院社会デザイン研究科特任教授の亀井 善太郎氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。00:00 イントロダクション01:42 ゲスト自己紹介02:44 書籍の概要04:58 出版の経緯08:12 ダイナミックな EBPM とは?14:29 政策は難しい17:37 EBPM を機能させるコツ21:35 良いロジックモデルとは28:24 ロジックモデルから生まれるコミュニケーション33:00 政策起業家は方法論に拘るべきでない39:16 書籍出版後の反響43:37 今後の活動45:19 視聴者へのメッセージ■■ 登壇者■ 話し手: 亀井 善太郎PHP総研主席研究員立教大学大学院社会デザイン研究科特任教授専門分野 【 公共政策、統治機構、政策評価・立案、CSR経営、市民社会、ガバナンス、財政政策、社会保障政策等 】日本興業銀行(現みずほ銀行)、ボストン・コンサルティング・グループ、衆議院議員等を経て現職。 NPO法人アジア教育友好協会理事長も務める。シンクタンクにおいては公共政策の観点から統治機構、政策評価・立案、財政・社会保障等を中心とした政策研究と立案、大学院においては社会変革人材の育成、また、NPOマネジメントとしてアジアの少数民族地域の教育支援等に取り組み、民の立場からの社会課題解決に取り組む。(聞き手: PEP プログラムオフィサー 蛯谷夏海)■■ 書籍情報https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85964-4■■ 主催者政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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    47 mins
  • 『移動と階級』(ゲスト:伊藤 将人さん)
    Aug 18 2025

    PEP Talk は社会課題や政策を取り扱った書籍の著者にお越しいただき、書籍の背景等について伺う番組です。Policy Entrepreneur's Platform (PEP) が主催しています。今回は 2025 年 5 月に出版された『移動と階級』の著者である、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)研究員 / 講師の伊藤 将人氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。

    ■■ 登壇者

    ■ 話し手: 伊藤 将人

    国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)研究員 / 講師博士(社会学)

    長野県出身。一橋大学大学院社会学研究科、日本学術振興会特別研究員を経て2024年より現職。専門は地域社会学・地域政策学。研究分野は、地方移住・移住定住政策研究、地方農山村のまちづくり研究、観光交流や関係人口など人の移動と地域に関する研究。多数の地域連携/地域活性化事業の立ち上げに携わり、2事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。Abema Prime Newsや毎日新聞をはじめ、メディアにも多数出演・掲載。

    (聞き手: PEP プログラムオフィサー 蛯谷夏海)

    ■■ 書籍情報

    https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000412972

    ■■ 主催者

    政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/

    公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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    55 mins
  • 『飛騨発つながりづくりイノベーション~これからの関係人口を語ろう』 (ゲスト:上田 昌子さん)
    Jul 10 2025

    PEP Talk は社会課題や政策を取り扱った書籍の著者にお越しいただき、書籍の背景等について伺う番組です。Policy Entrepreneur's Platform (PEP) が主催しています。

    今回は 2025 年 3 月に出版された『飛騨発つながりづくりイノベーション~これからの関係人口を語ろう』の著者のお一人である、岐阜県飛騨市役所 企画部総合政策課の上田 昌子氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。


    00:00 イントロダクション

    01:46 ゲスト自己紹介

    02:25 本書の概要

    04:08 「飛騨市ファンクラブ」立ち上げのきっかけ

    07:39 書籍化のきっかけ

    09:53 企業も関心を寄せる関係人口プロジェクト

    12:01 上田さんの本書イチ押しポイント

    16:25 本書出版後の反響

    18:58 関係人口は移住しない

    22:11 都竹市長からの無茶振り!?

    25:11 チャレンジする中で得られた視点

    29:31 アカデミアと行政のコラボレーション

    34:43 飛騨市役所での新たな取り組みの始め方

    39:47 上田さんが飛騨市外の人との交流で気付いたこと

    42:58 市内外の人々の間で自然体の交流が生まれる要因

    49:00 上田さんが今後注力したい取り組み

    51:11 視聴者へのメッセージ


    ■■ 登壇者

    ■ 話し手: 上田 昌子

    岐阜県飛騨市役所 企画部総合政策課広報プロモーション係 主査

    2018年から飛騨市ファンクラブの担当になり、2019年に「関係人口」の研究、2020年に「ヒダスケ!」の立ち上げ・運営を担当。現在は市の広報プロモーションを担当しつつ、関係人口とのまちづくりに携わっている。


    (聞き手: PEP プログラムオフィサー 蛯谷夏海)

    ■■ 書籍情報

    https://www.city.hida.gifu.jp/site/fanclub/book.html

    ■■ 主催者

    政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/

    公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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    53 mins
  • 『なぜ地方女子は東大を目指さないのか』(ゲスト:江森 百花さん、川崎 莉音さん)
    Oct 16 2024

    PEP Talk は社会課題や政策を取り扱った書籍の著者にお越しいただき、書籍の背景等について伺う番組です。Policy Entrepreneur's Platform (PEP) が主催しています。 今回は 2024 年 8月に『なぜ地方女子は東大を目指さないのか』を出版された、#YourChoiceProject 代表 江森百花氏、川崎莉音氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。
    00:00 イントロダクション 01:10 お二人の自己紹介 03:08 本書の概要 04:30 本書執筆の背景 06:53 地方女子の課題に気付いたきっかけ 10:20 #YourChoiceProject 立ち上げのきっかけ 14:20 これまでの活動の中で受けた印象的な反応 18:40 「地方」と「女子」のインターセクショナリティ 22:20 数年の活動を通しての変化 25:40 #YourChoiceProject 内での役割分担 28:10 調査事業を行う上でのアドバイス 34:00 多数の事業を並行して運営することについて 37:00 今後取り組みたい事業 41:15 活動を通して学んだこと 45:12 本書出版後の反響 48:57 地方女子の課題を解決するために私たちにできること 51:32 視聴者へのメッセージ #YourChoiceProject による2023年度調査結果 「なぜ、地方の女子学生は東京大学を目指さないのか」はこちら: https://yourchoiceproject.com/column/pressrelease2023 #YourChoiceProject への寄付はこちら: https://yourchoiceproject.com/donation ■■ 登壇者 ■ 話し手: 江森 百花 2000年生まれ、静岡県出身。静岡県立静岡高校卒業後、一年の浪人生活の末、東京大学に進学。文学部人文学科社会心理学専修課程在籍。在学中、シンガポール国立大学に一年間留学。2024年、Forbes JAPAN 「世界を救う希望」100人に選出。 ■ 話し手: 川崎 莉音 2001年生まれ、兵庫県出身。小林聖心女子学院高校から東京大学法学部に進学。法と社会と人権ゼミ第三〇代学生代表幹事として様々な社会課題の現場を学ぶ。2024年、Forbes Japan 「世界を救う希望」100人に選出。 (聞き手: PEP ディレクター 馬田隆明) ■■ 書籍情報 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784334103996 ■■ 主催者 政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/ 公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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    54 mins