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大木ミノルの腐怪話 十四 cover art

大木ミノルの腐怪話 十四

Written by: 大木 ミノル
Narrated by: 大木 ミノル
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Publisher's Summary

【評論家と小さな穴】(55分)
永作信二は落ち目の映画評論家だった。 昭和の頃は景気が良かったが、ネットの出現で彼の薄っぺらい評論はたちまち批判の嵐になり、彼は失墜した。 長野県で10人ほどの小さな映画評論イベントをした際に、美女に相談を持ち込まれる。 ぜひ、自分の家に来て瓜二つの姉に会って欲しいというのだ。性欲が強く独身の永作にとって若い女性と知り合う絶好のチャンスに思われた。 その家は昭和風のレトロな豪邸で、家の中に入ると、女性以外に母親である女主と老婆のメイドが迎えてくれたのだが。 これが、永作の悪夢の始まりだった…。

【神野の不思議な修行】(18分)
私の祖父・中岡千里は霊媒師で神仙術の使い手だった。 神野はその一番弟子で生活を共にしていたが、師匠である中岡の生活が困窮したため、修行の旅に出ることになる。 奈良を出て三重、滋賀、岐阜まで行った時、虚無僧の恰好をした老人に出会う。 その老人は「この先、妖怪の類が出る可能性があるので気をつけろ」というのだが。 神野は自分は術を心得ているので大丈夫だと、邪険に断り…。

【海坊主の快挙】(12分)
田所は友人に誘われ、とある打ち上げパーティーに参加する。 男女14人の飲み会にテンションが上がり、つい飲みすぎてしまった。 幹事をしていたA君はタクシーを呼び、田所を追い返そうとする。 そのタクシーの運転手がスキンヘッドの男だった。

【襲われた女】(11分)
奈江は気が弱い女性。ある日、飲み会に誘われてすっかり遅くなってしまった。 彼女の家は郊外にあり、駅から遠く道も暗い。しかも何者かにつけられている気配がする。 その何者かは強姦殺人犯の…。

【黒い眼の少年】(16分)
昭和の初めに食品をヒットされ富豪となった会社の三代目の代表である吉永社長。 彼の豪邸は工場の近くにある豪邸だった。 妻が入院した日の晩に中庭に黒い眼をした爪の汚い少年が深夜に現れる。 その日から、手や腹を食いちぎられる幻想を見るようになり…。
©2021 Minoru Oki

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